3日目:東京を出て東北へ

ここから東北を目指します。東京からは、車(ヒッチハイク)よりも電車の方が移動しやすいと考え、東北本線に乗車しました。宇都宮を過ぎると見える景色も変わってきて、田んぼや森が中心に。「旅してるんだな」という感じが出てきます。

しばらくすると30代半ばくらいの女性が「18きっぷで旅行ですか?」と声をかけてきたので、旅の経緯やここまでの話をしました。女性は東京に憧れて上京したものの、今年いっぱいで退職して地元に戻ると決めたらしく、今日はその報告も兼ねての帰省だそう。「デパートに入っている化粧品売り場の美容部員をやってきたけど、デパートで働く人じゃなくて、デパートの近くに住んで、デパートで買い物する人になりたかったな」と言った女性の表情が印象的でした。あの女性みたいにデパートの近くに住みたいと思う人がいるのか『the departmentstore』という有名デパートがある人気の街を紹介しているサイトを見つけました。私は私は賑やかな都会よりも、多少不便でも自然を感じる場所に住みたいです。この旅で色々な場所を見て特にそう思うようになりました。

電車に揺られて白坂駅。ついに人生で初めて東北に入りました!郡山でお祭りをやっているという話を小耳にはさみ、郡山へ向かうことに。『東北だし涼しいかな』と思って郡山駅を下車しましたが、東北だから涼しいということはなく結構暑かったです(笑)この日は「うねめまつり」というお祭りをやっていて、駅前はとても賑やかでした。ゆかたを着た人が多かったですね。私も踊りや屋台をみてお祭り気分を味わいました。

ここからヒッチハイクで北上する事に。とは言え、ヒッチハイクしやすい場所を探すのは至難の業。一番車を見つけやすい国道は車が止めにくく、それ以外の道では遠距離を移動する車が少ないというジレンマ。結局、ヒッチハイクを開始して乗せてもらえる車に出会うまで1時間近くかかりました。この日乗せてくれたのは25歳のお兄さん。ヒッチハイクで初めて年齢が近い人に出会いました。福島まで乗せてもらい、さらにヒッチハイクで仙台市まで移動。仙台市まで乗せてくれたのは定年間近の男性で、実家から自宅へ戻るところだったそうです。この日は仙台市内に宿泊しました。

2日目:名古屋から東京を目指す

名古屋から東京へは18きっぷを使って向かいます。名古屋から豊橋までは新快速であっという間ですが、豊橋から先がとにかく長い!特に浜松から先が長く感じました。座面の硬いロングシートは居眠りするのも一苦労。のぞみ新幹線なら名古屋・東京間は約100分(1時間40分前後)ですが、18きっぷだと6時間以上かかります。

電車の中は平日の昼間にも関わらず割と混んでいました。私と同じく18きっぷと思われる人も多数。18きっぷの旅と思われる人は大体時刻表を手にしています。東海道本線は乗り換えの待ち時間が短いので移動がスムーズな半面、短時間の間に軽食や飲み物を購入しないといけないのが難点です。

長い時間をかけて新宿に到着。新宿で友達と会う約束をしており、友達に指定された改札口へ向かいます。人の波に乗って移動していると、出発してからこの度で一番人口密度の高い場所にいるんだという実感が湧きます。友達と合流して新宿の街へ・・。さすが新宿。人が多く、いたるところにネオンが輝いています。車窓で眺めた長閑な風景とのギャップがたまりません。