5日目:岩手から秋田を通って青森へ

平泉を観光した後は北上へ移動し一泊。ここまで来たら青森県を目指すしかないでしょう!移動距離が長いので鉄道ルートで行くことに。ヒッチハイクもいいですが、列車に揺られながら眺める景色も好きです。

北上から北上線に乗り、途中横手で乗り換えて秋田へ。移動中は本を読んだり、考え事をしたり、旅のまとめをしたり、ぼーっと外を眺めたりしていました。改めて「僕は列車の窓から外を眺めるのが好きだ」と実感したのですが、窓からは一面に田んぼが広がっていて「これが東北の風景なのか」と感動しました。

秋田からリゾートしらかみに乗って五所川原へ。青森と言えばねぶた祭りですが、僕が行ったときはもう祭りが終わっていました・・。五所川原には「立佞武多の館」という施設があり、館内には実際に祭りで使っている立佞武多が展示されている他、立佞武多に関する展示が沢山ありました。ここは立佞武多の展示場で、保管所でもあります。祭りになればここから立佞武多を搬出するのだとか。高さが20メートル以上あるので保管するのはかなり大変そうです。保管しつつ、シーズンオフは見学できるというのがユニークな発想ですね。五所川原では、立佞武多の他にも、沢山のねぶたが地元の方によって作られているそうです。市内の高校でも作っている学校があるのだとか。地元の方がどれだけお祭りを愛しているのかが、展示から伝わってきました。

五所川原を後にし、青森へ。今日は青森で泊まります。明日以降は津軽線に乗って三厩へ向かうか、秋田、新潟と南下するか・・。

4日目:岩手を満喫!

大阪を出て4日目。この旅で初めて東北を訪れましたが、東北はなかなかいいところです。今日は仙台から岩手へ向かいますが、引き続きヒッチハイクで移動です。

仙台からは、病院帰りという老夫婦が大崎まで行くというので乗せてくれました。正直年配の方がヒッチハイクをしている人をピックアップするとは思っていなかったので驚きましたが、夫婦曰く「つい先日孫がヒッチハイクでお世話になったので、私たちも機会があればと話していたとこだった」だそうです。この先どこへ行くのか?と聞かれたので、猊鼻渓や平泉を見て回りたいというと、自宅の大崎から遠回りして、東北本線の子牛田駅に寄ってくれました。見どころなどもたくさん教えてもらい、ありがたいです。私は自分自身がヒッチハイクで移動することを考えながら移動を続けていましたが、将来ヒッチハイクをしている人を見かけたら乗せてあげようと決意しました。

子牛田駅から猊鼻渓までは鉄道ルート。猊鼻渓は舟下りを楽しめますが、ここの舟下りはちょっと変わっています。通常舟下りと言えば上流から下流に向かって舟で進みますが、ここは上流まで手漕ぎで進んで、それから戻ってくるという舟下りなんです!船頭さんはとても面白い方で、休憩時間中に話しかけたら気さくに答えてくれました。また、舟では魚の餌が売られていて、川を泳ぐ魚や鴨に餌をあげることができます。もちろん餌を買って魚や鴨にあげました。猊鼻渓はとても景色がよくて、いい場所です。

自然を満喫したら平泉へ。有名な中尊寺の他に毛越寺や高館など、歴史的にも有名なスポットを沢山まわりました。中尊寺もよかったのですが、個人的に好きだったのは、源義経最期の地である高館。高館は小高い丘の上にあり、そこから北上盆地を見渡すことができます。

岩手、とてもいい場所!
現地を行くと色々な発見があり、やっぱり旅はいいですね!

3日目:東京を出て東北へ

ここから東北を目指します。東京からは、車(ヒッチハイク)よりも電車の方が移動しやすいと考え、東北本線に乗車しました。宇都宮を過ぎると見える景色も変わってきて、田んぼや森が中心に。「旅してるんだな」という感じが出てきます。

しばらくすると30代半ばくらいの女性が「18きっぷで旅行ですか?」と声をかけてきたので、旅の経緯やここまでの話をしました。女性は東京に憧れて上京したものの、今年いっぱいで退職して地元に戻ると決めたらしく、今日はその報告も兼ねての帰省だそう。「デパートに入っている化粧品売り場の美容部員をやってきたけど、デパートで働く人じゃなくて、デパートの近くに住んで、デパートで買い物する人になりたかったな」と言った女性の表情が印象的でした。あの女性みたいにデパートの近くに住みたいと思う人がいるのか『the departmentstore』という有名デパートがある人気の街を紹介しているサイトを見つけました。私は私は賑やかな都会よりも、多少不便でも自然を感じる場所に住みたいです。この旅で色々な場所を見て特にそう思うようになりました。

電車に揺られて白坂駅。ついに人生で初めて東北に入りました!郡山でお祭りをやっているという話を小耳にはさみ、郡山へ向かうことに。『東北だし涼しいかな』と思って郡山駅を下車しましたが、東北だから涼しいということはなく結構暑かったです(笑)この日は「うねめまつり」というお祭りをやっていて、駅前はとても賑やかでした。ゆかたを着た人が多かったですね。私も踊りや屋台をみてお祭り気分を味わいました。

ここからヒッチハイクで北上する事に。とは言え、ヒッチハイクしやすい場所を探すのは至難の業。一番車を見つけやすい国道は車が止めにくく、それ以外の道では遠距離を移動する車が少ないというジレンマ。結局、ヒッチハイクを開始して乗せてもらえる車に出会うまで1時間近くかかりました。この日乗せてくれたのは25歳のお兄さん。ヒッチハイクで初めて年齢が近い人に出会いました。福島まで乗せてもらい、さらにヒッチハイクで仙台市まで移動。仙台市まで乗せてくれたのは定年間近の男性で、実家から自宅へ戻るところだったそうです。この日は仙台市内に宿泊しました。

2日目:名古屋から東京を目指す

名古屋から東京へは18きっぷを使って向かいます。名古屋から豊橋までは新快速であっという間ですが、豊橋から先がとにかく長い!特に浜松から先が長く感じました。座面の硬いロングシートは居眠りするのも一苦労。のぞみ新幹線なら名古屋・東京間は約100分(1時間40分前後)ですが、18きっぷだと6時間以上かかります。

電車の中は平日の昼間にも関わらず割と混んでいました。私と同じく18きっぷと思われる人も多数。18きっぷの旅と思われる人は大体時刻表を手にしています。東海道本線は乗り換えの待ち時間が短いので移動がスムーズな半面、短時間の間に軽食や飲み物を購入しないといけないのが難点です。

長い時間をかけて新宿に到着。新宿で友達と会う約束をしており、友達に指定された改札口へ向かいます。人の波に乗って移動していると、出発してからこの度で一番人口密度の高い場所にいるんだという実感が湧きます。友達と合流して新宿の街へ・・。さすが新宿。人が多く、いたるところにネオンが輝いています。車窓で眺めた長閑な風景とのギャップがたまりません。

1日目:日本一周のはじまり

8月に日本一周をしてきたバナナと申します。今年は学生生活最後の夏休み。就活も無事に終わって、8月は特に大きな予定なし。「これはもう旅に出るしかないな」と、日本一周することに。

日本一周のきっかけは、時間を考えずに旅をしたいとずっと思っていたからです。もともと旅行が好きだったのですが、これまではサークルとか学部の勉強で忙しく、2泊3日の旅行はしたことがあっても、それ以上の長期間旅行というのはなかなかできませんでした。しかし今年は時間に余裕があるので思いっきり旅を楽しめます!

いつも旅行の移動手段は電車なのですが(現地でレンタカー借りることもある)今回はヒッチハイクに挑戦することにしました。友達でヒッチハイク旅行をしている人がいて、その友達にいろいろ話を聞いていたことも日本一周を決めたきっかけの一つです。

日本一周を決意してから友達にヒッチハイクの秘訣を教わりました。「ヒッチハイクに慣れていない人は、まず高速道路のサービスエリアでやるとよい」とアドバイスもらい、徒歩で入れるサービスエリアを調べました。『ウエルカムゲート』があるサービスエリアは徒歩で入れるということです。私はこの旅に出るまで、サービスエリアの中に徒歩で入れるとは知りませんでした (徒歩で入れないところが多いので、行く前に調べて下さいね!)

8月2日に、大阪某所にある自宅を出発。自宅から電車に乗って滋賀県にある『草津サービスエリア』まで行きます。最寄り駅の南草津から草津サービスエリアはかなり遠く、歩いて40~50分くらいかかったと思います。真夏の炎天下の中を歩くのはとてもきつかったです・・。

サービスエリアに着いたらまず休憩。体力を回復させた後、スケッチブックを持ってヒッチハイク開始です。まずは名古屋を目指します。が、最初はとても恥ずかしかったですね・・。周りの人の視線が気になる。暑いので汗もダラダラ垂れてくる。何度も『もうやめようかな』と思いましたが、来た道をとぼとぼ歩いて帰る姿を想像しては『もう少し頑張ろう!』と己を奮い立たせました。

ヒッチハイク開始から1時間。「岐阜までやけど乗ってくか?」と、おじいさんが声をかけてくれました。迷わず「お願いします!!!」と即答!途中でやめようかと何度も思いましたが、諦めずに待ち続けたこの経験がすごく力になりました。見知らぬ人と話すのは緊張しますが、車に乗せてくれたおじいさんは会社を経営されているということで色々なお話を聞くことができ、道中とても楽しかったです。

岐阜でおじいさんと別れ、その後もヒッチハイク。名古屋に行く方に乗せていただき、名古屋まで進むことができました。日本一周、スタートです!